どうも、本谷です。
ライブキッズってご存知ですか。ライブキッズ。
自己紹介するときに、やたらライブ愛やライブへの執着をPRかましてくる手合です。SNSのプロフィール画像で、カラーディッキーズ履いてザビエルみたいなポーズしてる奴とかがだいたいそう。布教にもどれ、な。
彼らの多くは、学生〜20代中頃ぐらいの若者。生気に満ち溢れ、お肌の曲がり角もまだしばらく先。筋肉痛もちゃんと翌日来るし、「腰痛肩こり?なに?」みたいな、人間としてピークの時間を謳歌している若者たちです。
そしてライブに行くと、そんな若者に混じって明らかにお肌の曲がり角を3回ぐらい曲がった形跡のあるおじさんが「俺、ライブキッズ!」って顔でサークルをつくってる場合があります。彼らは、ライブキッズから成虫し損なったいわば「ライブおじさん」。
今日は、そんなライブキッズと、ライブキッズからいつのまにかライブおじさんになってしまった悲しい大人たちの話をしようと思う。
ライブキッズとは
ディッキで町を歩いてると周りの人にめっちゃ見られる pic.twitter.com/sHrnAGmxwG
— ライブキッズあるある (@livekids_aruaru) 2017年4月20日
まず、今回のテーマ「ライブキッズ」について軽めに紹介しようと思う。
- ボトムスはカラーディッキーズ
- 靴はニューバランスかバンズ
- 異常な量のラバーバンド
- 肩までまくり上げたTシャツ
- モッシュ・ダイブ
- 汗
この辺のキーワードを2〜3個拾ってたらライブキッズと思って間違いないです。「ライブのフロントエリアではしゃぐ若者」とざっくり理解してもらえればあってます。
ちなみに、ほぼ同じ集団を表す言葉として、「ディッキ族」というものがあります。中身はほとんど同じで、ライブキッズは自称、ディッキ族は他称という使い分けで理解してもらえればほぼ間違いないです。自分で「ディッキ族」を名乗ってるやつは本当に世界のどこかにあるそういう部族のやつかもしれないから丁重に扱ってください。
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ライブおじさん
それで、このライブキッズたちに混ざってはしゃぐおじさん達。ライブおじさん達の話をしたいと思います。
彼らのはしゃぎぶりは、現役のライブキッズ達も少し引くぐらいの温度感であることが珍しくありません。率先してサークルをつくったり、なぜか自分の子供を肩車していたり。"張り切っちゃったおじさん"、一言でいうと、そんな具合の手合がいわゆるライブおじさんです。
彼らは、自分たちが現役のライブキッズであると信じて疑いません。
漫画とかでよくある、「自分が死んでいることに気づいていない幽霊」みたいな存在よ。ジョジョの4部とかで活躍する。
いつライブおじさんになるのか?
ライブキッズたちは、いつそんな悲しいライブおじさんになってしまうのか。
20代になって社会に出て、汚い大人の世界に触れるうち、ライブやフェスの場で「自分はこの場にいていいのかな?」とふと頭をよぎる時期が訪れます。自分より歳下のバンドや、それに熱狂する無邪気な若者たちを見て、「自分はこの場に馴染んでいるのか?」と。
たとえばショッピングモールとかにある、子どものプレイエリアをみて「自分はまだあそこで遊んでも大丈夫!」と思える大人はなかなかいないと思う。それと同じように、「自分はこの場の対象年齢に沿っていない」と感じる瞬間が訪れるときがある。
そういう瞬間を迎えて、自分の音楽の楽しみ方を見直すかどうか。はしゃぐ以外にも無数に存在する音楽の楽しさを見いだせるか。ここでライブキッズは、ライブおじさんになる選択を迫られるときがくるわけです。
思うに、ライブキッズの中でも「音楽を聴くこと」より、「場を楽しむこと」の比重が高めな人が、ライブおじさんと化してしまう傾向高めだと思う。
おわりに
いかがだったでしょうか。
フォローするわけじゃないですが、なにもライブおじさんすべてが悪いということではないです。フロントエリアで頭に血が上っちゃった若者と喧嘩してるおじさんはみっともないと思うけれど。
音楽の楽しみ方は人それぞれ。
音楽の楽しみ方は、その人がどのように音楽を受け止めてきたかによって歳相応に変化していくものだと思います。その時を見極め、自分にもっともいい形で音楽を受け止められるようになれればいいと思います。
ライブおじさんたちも、若者たちに迷惑をかけず、いい見本であるように振る舞っていればそれは素敵だと思うのです。
追記:ライブキッズあるある
ちなみにこのライブキッズについて取り上げた「ライブキッズあるあるの中の人」というツイッター有名人がいるんです。
フェスで最寄り駅に着くと、それっぽい感じの人についていく
— ライブキッズあるある (@livekids_aruaru) 2017年4月22日
こんな感じの毒にも薬にもならないあるあるネタを呟いて自称ライブキッズ達の心を掴んだアカウントが。まっこと高度なネットリテラシーを備えた狡猾さよ。
しかしこの言葉の無害さ、丸さたるや。もっとリアルでイルなあるあるを書けと。
- 消費者金融で借りたお金で物販
- 友達に取ってもらったチケット代を踏み倒す
- ライブ後、道に落ちてたタオルは自分のものにする
- フロントエリアで踏まれたら肩パンで応戦
ぐらいの、ライブキッズの懐とモラルを的確に捉えた野蛮めなネタも取り入れてほしい。
それでは、また次の記事で。